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契約書のひな形の準備はできていますか?起業時に契約書を用意しておくべき理由を解説!

これから起業をされる方、そして既に起業済みの方、事業で使用する契約書のひな形の準備は用意できていますでしょうか。起業において契約書のひな形の存在は資金や人脈などと並んで重要なものになります。今回は起業時に契約書のひな形を準備しておくべき理由を解説していきます。

ビジネスは契約なくして成立しない

起業をするということはビジネスを営むということです。
ビジネスは契約の連続です。
必要な材料を仕入れるとき、サービスの提供先が決まったときなお実にさまざまな場面で契約を結ぶことになります。
契約がなければ詳細な内容が決まらずビジネスは先に進みません。
何をどれだけの数量を仕入れるのか、それが届くのがいつになのか。
こちらが提供するサービスがいつどこで行うのか。
不備があった場合の対応は?
入金はいつになるのか。
こういった重要な事項はすべて契約で決められていくことになります。
仮に契約が存在しなかったらどうなるのか考えてみましょう。
必要な物も買えず、自身の商材であるサービスや物の提供先も決まりません。
万が一の時にどう対応するべきなのか怖くて何もできない状態になります。
そう考えると契約の重要性がよくわかるでしょう。

ビジネスにおける契約書の役割

勘違いされている方もいらっしゃるかもしれませんが、ごく一部の例外を除き契約の成立に契約書の存在は不要です。
例えば、商品の売買であれば口頭にて「この商品を何円で売ってください。」と問いかけ「分かりました。」と答えるだけで売買契約が成立します。
もしこの世の契約全てに契約書が必要となると、コンビニでお菓子1つ買うにも契約書を作成して印鑑を押してと大変面倒な世の中になってしまいます。
しかし、ここで疑問が生じます。
「契約を結んだ証拠はどう残すのだろうか」と。
口頭だけでは明確な契約を結んだ証が残りません。
その状態では契約の効果が不安定です。
後から内容が確認ができないと契約当事者間で内容について言い争いになってしまう可能性があります。
例えば、自分ではある商品を1000円で買って日曜日に届く。
そう思っていたら相手は2000円で月曜日に届けようとしていたとなったら大変です。
そのような状態においてはどちらが正しいのか状況を整理していき、今後どうするか話し合って決めていかなければならなくなります。
それが上手くいかずお互い一歩も譲らない状況が続けば争いに発展してしまう恐れもあります。
その点、契約書があればそれが明確な証拠となり、争いは発生しません。
お互いに契約書の内容に沿って進めていくだけで契約が円滑に進んでいきます。
言った言わないや認識の違い、勘違いといったことを防ぐのがビジネスにおける契約書の役割であり、起業の際に契約書を準備しておくべき理由の1つになります。

契約書の存在意義は争いの防止にある

契約書の存在意義は何といっても争いの防止です。
個人的にメモ帳にメモしただけでは相手から「そっちが間違えて書いたのでは?」と言われてしまう蒲生性もあります。
この状態では、いくら自分が明確に覚えていてそれを基にして反論しても平行線です。
そういったとき、契約内容が記載されており、お互い内容を確認し、名前を記載して印鑑を押した。
そんな契約書があればどちらの主張が正しいか一目瞭然となり争いが防止できます。
また、ビジネスにおいては良い人ばかりを相手にできるとは限りません。
意地悪な人や自分勝手な人も世の中にはたくさんいます。
起業をするとそういった方と取引をすることもあるのです。
そんなとき、契約書という明確な契約の証がないと、気が変わったからと商品やサービスを受取ってもらえない。
難癖付けて代金を払ってもらえない。
あるいは想定以上に多額のお金を請求される。
そういったことが起こりえます。
ひとたびこういったことが起これば多くの時間と手間がかかってしまい、ビジネスの運営に影響を及ぼします。
ときには訴訟が起こり、莫大な費用と時間だけがかかって何も残らないということもあります。
特に起業時は時間やお金、あるいは両方に余裕がない状況にあることが多いです。
少しでも争いを防止し、円滑に物事を進め、起業を成功させるためにも契約書は必要な存在なのです。

契約書は作成した方が有利なものになっている

実務においては契約書を交わさずに契約を結ぶということはほとんどありません。
大抵の場合契約書やそれに類する書面を交わして契約の存在や内容によって当事者間に争いが起こらないようにしています。
「じゃあ自分で作らなくてもいいじゃん。」
そう思うかもしれませんがその考えは甘いと言わざるを得ません。
ビジネスは利益を得ることに意味があります。
その利益を少しでもリスクを減らして得られるよう契約書は基本的に作成した側に有利な内容になっています。
相手方に有利なように契約書を作る事業主はまずいらっしゃいません。
一見平等に見えてたとしても、細かな部分では契約書の作成者に有利になっています。
少しでも起業を成功させたいのであれば契約書のひな型を作成しておき、契約は全てそれをベースに相手と契約を交わすべきなのです。

起業時に契約書のひな形を準備しておくことは時短に繋がる

ビジネスにおいて時間は重要です。
特に起業時においてはやるべきことがたくさんあります。
少しでも売り上げや利益を増やしたり、事業の効率化のために使える時間を確保することが起業の成功のカギになります。
契約書のひな形を用意しておけば契約の際は相手にそれを渡して印鑑をもらうだけで完結します。
もしこれが相手から契約書のひな形を渡された場合、その内容を精査して必要に応じて修正を求めるということになり手間と時間がかかってしまいます。
契約書の内容などによっては相手から修正を求められる場合もありますが、そういった交渉事は契約に当たり必要なことです。
また、こちらの用意した契約書ベースで契約を進めるということは主導権をこちらが握りやすくなります。
修正をお願いする側と修正をお願いされる側、どちらで契約を進めるべきかといえば間違いなく後者でしょう。

起業時には絶対事業内容に応じた契約書のひな形の準備を!

起業をしたら自分の行う事業内容に応じた契約書のひな形を一通り準備しておくべきです。
契約書のひな形を準備しておき、それをベースに顧客と契約することで争いを防止しつつ、契約の手間と時間を減らし、有利に契約を進めていくことが可能になります。
起業の成功は単に売り上げと利益を確保するだけでは足りずトラブルをいかに減らすか、円滑に経営を進めていくかにかかっています。
今後のためにも起業後間もないうちから契約書のひな形を準備しておき、契約書の取り扱いになれておくことをお勧めいたします。
もし、契約書を作るべきか悩んでいる、どのような内容で作るべきか悩んでいるという場合一度当事務所へご相談ください。
必要な契約書や内容のご提案、作成の代理などを承っております。

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