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会社設立時の会社名(商号)はいつまでに決めるべき?注意点とともに解説

起業や法人成りで会社を設立する際、悩むのが会社名(商号)です。会社名は会社を表す重要な要素の1つです。会社名をどうするかで設立する会社の今後がどうなっていくかが決まるといっても過言ではありません。実際に多くの方が会社名について悩んで相談に来られます。
そこで、会社名はいつまでに決めなければならないのか。そしてどうしたら早く決定することができるのかを注意点と共に解説します。

会社名(商号)は定款の認証前までに決めること

結論から申し上げると会社名(商号)は定款の認証前までに決めておくべき必要があります。
会社名を律的な専門用語でいうと商号になります。
定款には商号を記載しなければなりません。
そして、その定款に記載された商号はそのまま会社名として法務局に会社設立の登記をしなければなりません。
さらに、商号の記載されていない定款は公証人からの認証を受けられません。
そのため、会社名は定款の認証前に決めておくべきなのです。
だからと一旦決めた仮の商号を記載した定款で認証を受けるのは避けるようにしてください。
後から「やっぱり会社名を変えたい!」となると定款の認証のし直しになってしまいます。
定款は認証し直すとなると、再度公証人に3万円から5万円の手数料が必要になります。

合同会社の場合は会社名は会社設立直前でも大丈夫!

合同会社の定款には認証が必要ありません。
そのため、定款の作成を設立登記を行うギリギリまで伸ばして十分に時間をとって会社名を決めるということも可能です。
しかし、行政書士などの専門家に定款の作成を依頼する場合は依頼時までに決めておく必要があるでしょう。

会社名はどう決めていけばいい?

「会社名は定款認証の前までに決める」とは言われても、実際に悩んでいる人からすればそう簡単に決められないことでしょう。
基本的に会社名は自由に決められます。
会社の所在地が一緒でなければ既に存在する会社と同じ名称を用いることもできますし、ひらがなや英語、漢字、一部の記号を混ぜることもできます。
むしろ、このように自由度が高いからこそ悩むともいえるのが会社の名前です。
会社名を決める際は次の4つの観点から決めると意外とすんなり決められることがあります。
・会社名から事業内容が分かるようにする
・競合と被る会社名を避けるようにする
・会社名に主力商品名やサービス名を入れる
・会社名に自分の理念を入れる

会社名から事業内容が分かるようにする

名は体を現すというように、会社名から何を行っている会社か分かるのが理想です。
製鉄会社であれば社名に製鉄といれる。
地域振興を目的とする会社であれば地名+振興という具合です。

競合と被る会社名を避けるようにする

競合となる他社と同じ会社名やに通った会社名にするとSEO対策で弱くなります。
SEO対策はネット検索で上位に挙がってくるように対策することです。
競合と似通っているとSEO対策をしても思うような結果とならないこともあります。
場合によっては「パクリ企業」や「怪しい会社」というイメージを持たれることもあるかもしれません。
なるべく競合他社とは被らないような会社名がおすすめです。

会社名に主力商品名やサービス名を入れる

会社名の中に主力商品やサービス名を会社名に入れるというのもおすすめです。
自社の商品やサービスをより強く主張することができるという点でも営業活動に役立つ場面も出てくるはずです。
ただし、無理に商品名やサービス名を入れてしまうと扱うサービスや商品に変更がった際に「しっくりこない…」となってしまうおそれもあります。

会社名に自分の理念を入れる

会社名は人間でいう氏名です。
こういう会社にしたいという自分の理念を素直に入れてしまいましょう。
社名から理念が分かればどういう会社かアピールしやすくなります。
また、自分の理念が具現化されていることで会社への愛着もより強いものになるはずです。

会社名は会社設立後に変えられる

どーしても決められない!
悩んでしょうがない!
そんなときはいっそ思い切って一旦仮で会社名をつけて設立してしまいしょう。
会社名はいつでも変えられます。
会社名がしっくりこなければ後から変えてしまえばいいのです。
むしろ、会社設立が遅れてビジネスチャンスを逃す方が大きな損失です。
会社名を変更してもたかだか3万円程度です。
会社名が決まらずいつまでも悩んで時間を消費するくらいなら、いっそ仮にでも会社名をつけて会社を設立してしまうべきです。

会社名は定款の認証前には決めるようにしましょう

株式会社を設立する場合は定款に認証前に決めておくべきです。
定款の認証が不要な合同会社であれば会社の設立登記の申請までが期限になります。
しかし、会社名は会社の設立後でも変えられるため、あまり悩みすぎなくとも大丈夫です。
会社名は後からでも変更可能です。
あまり悩みすぎず、設立したい会社のイメージにしっくりするものを選べばそれが正解です!

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